年金生活者支援給付金は、はがきを出さないと始まらない|月5,620円の基準額と令和9年1月4日の期限【令和8年度】
本文の金額は、2026年11月7日に13件の公式ページを開いて写したものです。出典は記事の最後にまとめています。
9月から、日本年金機構の緑の封筒が届いている方がいます。中のはがきは「年金生活者支援給付金請求書」です。氏名などを書いて切手を貼り、ポストに入れれば、年金とは別に給付金が振り込まれるようになります。出さなければ、条件に当てはまっていても給付金は始まりません。
はがきに書かれた提出期限を過ぎていても、手続きはできます。令和9年1月4日(月曜)までに日本年金機構へ届けば、令和8年10月分からさかのぼって受け取れます。
受けている年金で3種類。基準額は月5,620円(令和8年度)
基準額は物価に合わせて毎年度改定され、令和7年の物価が3.2%上がったため、令和8年度は5,450円から5,620円になりました。
| 受けている年金 | 月額(令和8年度) | 所得などの条件 |
|---|---|---|
| 老齢基礎年金(65歳以上) | 5,620円をもとに、保険料を納めた月数などで計算 | 世帯全員が住民税(市町村民税)非課税で、前年の年金収入とその他の所得の合計が826,500円以下 |
| 障害基礎年金 | 1級 7,025円/2級 5,620円 | 前年の所得が「4,918,000円+扶養親族の数×38万円」以下 |
| 遺族基礎年金 | 5,620円 | 障害と同じ |
障害と遺族の給付金の条件は、年金を受けていることと所得の2つです。老齢のように世帯全員の非課税は求められていません。障害年金や遺族年金のような非課税の収入は、どの給付金でも所得に数えません。非課税かどうかの確かめ方は「住民税非課税世帯かどうかの確かめ方」の記事にあります。
遺族基礎年金を2人以上の子が受けている場合は、5,620円を人数で割った額がそれぞれに支払われます。3人なら1人あたり月1,873円です。
老齢の額は納めた月数で決まる。480か月で5,620円
老齢の給付金は、5,620円がそのまま出るとは限りません。「5,620円×保険料を納めた月数÷480月」に、免除を受けた期間の分「11,768円×免除の月数÷480月」を足した額です。日本年金機構の例では、納めた月が240か月、全額免除が60か月の方は月4,281円です。
所得の合計が826,500円を超えて926,500円以下の方には、「補足的老齢年金生活者支援給付金」が出ます。所得の逆転を防ぐためのもので(厚生労働省)、納めた月数で出した額に「(926,500円-前年の年金収入とその他の所得の合計)÷10万円」を掛けます。
所得の線は年度の途中で変わりました。2026年4月1日更新の日本年金機構のQ&Aは809,000円、10月1日更新の概要ページと令和8年10月版のリーフレットは826,500円です。令和8年10月分から令和9年9月分は、令和7年の所得をこの826,500円と比べます。
はがきが届いたら、投函か電子申請。1月4日に届けば10月分から
はがきは、基礎年金を受けている方のうち新たに給付金を受けられる方へ、毎年9月の第1営業日から順に送られます(令和8年度は9月1日から)。見込額(月額)は、はがきに書かれています。
- 郵送:氏名などを書き、同封の目隠しシールを貼り、切手を貼ってポストへ
- 電子申請:令和7年1月以降にはがきが届いた方は、オンラインでも出せます。電子申請したら郵送は不要
- 所得の書類は原則いりません。日本年金機構が市町村から受け取る所得の情報で判定します
期限は、令和9年1月4日(月曜)までに日本年金機構へ「届く」ことです。過ぎると請求した月の翌月分からです。ポストに入れた日ではなく、届いた日で決まります。
A4の請求書と「所得状況届」が届いた方は、条件に当てはまるかを日本年金機構が確かめられなかった方です。
これから65歳になる方は、誕生日の前日から3か月以内に
65歳になる誕生日の前日から3か月以内に請求すれば、誕生日の前日が属する月の翌月分から受け取れます。3か月を過ぎると、請求した月の翌月分からです。65歳の方向けのリーフレット(令和8年10月改定版)では、所得状況届に市町村で所得の証明を受け、請求書と一緒に年金事務所へ出す流れです(郵送も可)。
これから老齢・障害・遺族の基礎年金を請求する方は、年金の請求書と一緒に給付金の請求書を出します。
受け始めたら、翌年からの手続きは原則いらない
続けて支給するかは毎年度、前年の所得の情報で判定され、10月分(12月に支払い)から1年間に反映されます。条件を満たし続けていれば手続きは原則不要です。一度外れた方が、また条件を満たしたときは、あらためて請求します。
振り込みは原則、偶数月の15日に、前の月までの2か月分です。年金と同じ口座に、年金とは別に入ります。10月分と11月分なら12月です。
日本国内に住所がなくなったとき、刑事施設等に入ったときは届出が要ります。年金が全額止まっている間も、給付金は出ません。
はがきが届かない、なくしたときの連絡先
はがきをなくしたら、日本年金機構のページからA4型の請求書をダウンロードして書き、近くの年金事務所に出します。当てはまるはずなのに届かない方は、給付金専用ダイヤル(0570-05-4092。050から始まる番号からは03-5539-2216)か、近くの年金事務所に相談できます。電話の際は基礎年金番号がわかるものを手元に。
給付金を装った詐欺について、日本年金機構はこう書いています。日本年金機構や厚生労働省が、電話で口座番号や暗証番号を聞いたり、手数料を求めたりすることはありません。
出典
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金」www.nenkin.go.jp
- 日本年金機構「老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金の概要」www.nenkin.go.jp
- 日本年金機構「障害年金生活者支援給付金の概要」www.nenkin.go.jp
- 日本年金機構「遺族年金生活者支援給付金の概要」www.nenkin.go.jp
- 日本年金機構「令和8年4月分からの年金額等について」www.nenkin.go.jp
- 日本年金機構 年金Q&A「昨年度と金額が違うのですが、どのように計算されていますか」(2026年4月1日更新)www.nenkin.go.jp
- 日本年金機構「令和8年度の年金生活者支援給付金請求書(はがき型)の送付について」www.nenkin.go.jp
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)が届いた方へ」www.nenkin.go.jp
- 日本年金機構 年金Q&A「手続きが遅れると年金生活者支援給付金は受け取れなくなりますか」www.nenkin.go.jp
- 日本年金機構 年金Q&A「毎年、手続きが必要ですか」www.nenkin.go.jp
- 日本年金機構 リーフレット「年金生活者支援給付金請求手続きのご案内」(令和8年10月版)www.nenkin.go.jp
- 日本年金機構 リーフレット《65歳の誕生日を迎える方へ》(令和8年10月改定版)www.nenkin.go.jp
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」www.mhlw.go.jp
制度の内容は年度や予算の状況で変わります。申請の前に、必ず各制度の公式ページと窓口でご確認ください。 スマート給付は国・地方公共団体とは関係のない民間サービスです。
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