高校の授業料はどこまで無償になったのか【令和8年度・所得制限なし】
本文の金額は、2026年11月1日に6件の公式ページを開いて写したものです。出典は記事の最後にまとめています。
「高校無償化」は、令和8年度に大きく変わりました。改正法が令和8年3月31日に成立し、4月1日から、国の就学支援金に所得制限がなくなりました。私立高校の上限も上がっています。
ただ、「無償」になるのは授業料の、しかも上限までです。この記事では、国が出す額と、それでも家庭に残る費用を、文部科学省のリーフレットとQ&Aで確かめて並べます。
国の就学支援金:公立は年11万8,800円、私立は年45万7,200円まで
| 学校 | 年額の上限 |
|---|---|
| 公立高校(全日制など) | 118,800円 |
| 国立高校(全日制など) | 115,200円 |
| 私立高校(全日制など) | 457,200円 |
| 私立高校(通信制) | 337,200円 |
令和7年度までは、私立の上乗せを受けられるのは世帯年収590万円未満の目安までで、上限は39万6,000円でした。令和8年度からは年収にかかわらず、私立の平均的な授業料を考えた45万7,200円までになっています。
支援金は家庭に振り込まれるのではなく、学校が生徒に代わって受け取り、授業料に充てます。学校によっては、いったん授業料を集めて、あとで支援金の分を返す形をとります。
申し込んだ月からしか出ない
所得制限がなくなっても、申請は要ります。文部科学省のQ&Aは、支給は原則として申し込んだ月からとしています。入学したら、早めに学校の案内に沿って申請してください。支給は原則36か月まで(定時制・通信制は48か月)です。
授業料の外に残る費用
就学支援金は授業料に充てるもので、入学金・施設費・修学旅行の積立・制服代などは別にかかります。私立で授業料が上限を超える分も、家庭の負担です。通信制の「サポート校」は、就学支援金の対象になっていません。
教科書代や教材費:高校生等奨学給付金
授業料以外の教育費(教科書・教材・学用品・通学用品など)には、返さなくてよい「奨学給付金」があります。令和8年度から、対象が住民税非課税の世帯より上の所得の世帯にも広がりました。
| 世帯(年収は目安) | 国公立(全日制など) | 私立(全日制など) |
|---|---|---|
| 生活保護を受けている世帯 | 32,300円 | 52,600円 |
| 住民税が非課税の世帯(約270万円未満) | 143,700円 | 152,000円 |
| 約270万〜380万円の世帯 | 47,900円 | 50,670円 |
| 約380万〜490万円の世帯 | 35,930円 | 38,000円 |
判定に使うのは年収ではなく、住民税の所得割の額です。申し込み先は住んでいる都道府県か学校で、就学支援金とは別に申し込みが要ります。新入生は4〜6月に、一部を早めに受け取る申請ができます。
都道府県の上乗せ:東京都と大阪府の例
国の支援金に、都道府県が独自の支援を上乗せしていることがあります。私立に通う場合は、住んでいる都道府県の制度も確かめてください。
- 東京都:国の支援金とあわせて、都内の私立高校の平均授業料まで都が助成します。令和8年度の都の上限は年4万3,800円で、国と合わせて最大年50万1,000円。所得の要件はありません。施設費などは含まれず、通常の申請は7月で終わっていて、令和9年1月上旬に特別申請の期間があります
- 大阪府:国と府を合わせて、標準授業料の年63万円まで支援し、それを超える分は学校が負担します(全日制)。「就学支援推進校」に通っていることが条件で、入学金・教科書代・修学旅行費は対象外です
まとめ
- 令和8年度から所得制限なし。公立は年11万8,800円、私立は年45万7,200円まで
- 支援金は学校が受け取って授業料に充てる。申し込んだ月からしか出ない
- 入学金・施設費・制服代などは対象外。教科書代などは奨学給付金(別に申し込み)
- 私立は都道府県の上乗せもある。東京都・大阪府は所得を問わない
出典
- 文部科学省「高校生等への修学支援」www.mext.go.jp
- 文部科学省「高等学校等就学支援金制度」リーフレット(令和8年度版)www.mext.go.jp
- 文部科学省「高等学校等就学支援金に関するQ&A」www.mext.go.jp
- 文部科学省「高校生等奨学給付金」リーフレット(令和8年度)www.mext.go.jp
- 東京都私学財団「授業料軽減助成金」www.shigaku-tokyo.or.jp
- 大阪府「私立高校等の授業料無償化制度」www.pref.osaka.lg.jp
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