大学・専門学校の学費が減る制度:修学支援新制度と、3人以上の子がいる家庭【令和8年度】
本文の金額は、2026年11月1日に7件の公式ページを開いて写したものです。出典は記事の最後にまとめています。
大学・短大・高専(4年生以上)・専門学校の学費には、国の「高等教育の修学支援新制度」があります。中身は2つで、授業料と入学金の減免と、返さなくてよい給付型奨学金です。
令和7年度からは、扶養する子が3人以上いる家庭(多子世帯)が、所得制限なく減免の対象になりました。この記事では、額と、家庭がどの区分に入るか、支援が止まる条件を並べます。
授業料と入学金は、いくらまで減るか
| 学校 | 入学金 | 授業料(年額) |
|---|---|---|
| 大学(国公立) | 約28万円 | 約54万円 |
| 大学(私立) | 約26万円 | 約70万円 |
| 短大(国公立) | 約17万円 | 約39万円 |
| 短大(私立) | 約25万円 | 約62万円 |
| 専門学校(国公立) | 約7万円 | 約17万円 |
| 専門学校(私立) | 約16万円 | 約59万円 |
対象は授業料と入学金だけで、施設整備費や実習費は含まれません。入学金が減るのは、実際に進学した1校の分だけです。
給付型奨学金:毎月振り込まれる、返さなくてよいお金
| 学校 | 自宅から通う | 自宅の外から通う |
|---|---|---|
| 国公立(大学・短大・専門学校) | 29,200円 | 66,700円 |
| 私立(大学・短大・専門学校) | 38,300円 | 75,800円 |
所得が上の区分になるほど額は下がり、第II区分は3分の2、第III区分は3分の1、第IV区分は4分の1です。原則として毎月振り込まれます。
家庭はどの区分に入るか
区分は、親の住民税の所得割の額などで決まります。日本学生支援機構は、本人・給与で働く親・収入のない親・中学生の4人家族を例に、年収の目安を示しています。
| 区分 | 支援の割合 | 年収の目安(4人家族の例) |
|---|---|---|
| 第I区分 | 満額 | 約271万円まで |
| 第II区分 | 3分の2 | 約303万円まで |
| 第III区分 | 3分の1 | 約378万円まで |
| 第IV区分 | 4分の1 | 約635万円まで(多子世帯など) |
資産の基準もあり、預貯金などの合計が5,000万円未満であることが条件です。
3人以上の子がいる家庭(多子世帯)
扶養する子が3人以上いる間は、所得にかかわらず、第1子から授業料と入学金が上の表の上限まで減免されます。ただし、所得が第IV区分の基準を超える場合は、減免だけで、給付型奨学金は出ません。
- 数えるのは「扶養している子」です。扶養されている大学院生のきょうだいも数に入ります
- 判定は毎年10月に、前年12月31日時点の扶養の状況で行います
- いちばん上の子が卒業して扶養から外れ、扶養する子が2人になると、多子世帯としての支援は終わります
- ただし、外れるのはすぐではありません。文部科学省の例では、第1子が令和8年3月に卒業した場合、下の子は令和9年9月まで多子世帯と判定されることがあります
申し込みの時期
- 高校3年生(卒業後2年以内を含む):進学する前の年の4月下旬から、高校を通じて申し込めます(予約採用)
- 大学などに入ってから:申し込みは4月ごろと9月ごろの年2回です(在学採用)
- 入学金の減免は、入学から3か月以内に申し込んだ人が対象です。秋に申し込んで採用された場合、入学金と前期の授業料は対象になりません
支援が止まる条件
学業の成績も見られます。修得した単位が標準の6割以下だと支援は打ち切られ、成績が学部の下位4分の1のときや、出席率が8割以下などで学ぶ意欲が低いと学校が判断したときは、警告を受けます。懲戒処分を受けた場合などは、受け取った分の返還を求められることがあります。
まとめ
- 非課税世帯なら、私立大学の授業料は年約70万円、入学金は約26万円まで減る
- あわせて給付型奨学金(私立・自宅外で月75,800円)。所得の区分で3分の2〜4分の1に
- 扶養する子が3人以上なら、所得制限なく減免。給付型は所得による
- 入学金の減免は入学から3か月以内に申し込む
出典
- 文部科学省「高等教育の修学支援新制度」www.mext.go.jp
- 文部科学省「修学支援新制度 よくある質問」www.mext.go.jp
- 文部科学省「大学生等の方へ」www.mext.go.jp
- 文部科学省「多子世帯の学生等に対する授業料等の減免 よくある質問」(令和8年9月16日更新)www.mext.go.jp
- 日本学生支援機構「給付奨学金の支給額」www.jasso.go.jp
- 日本学生支援機構「多子世帯への支援拡充(令和7年度から)」www.jasso.go.jp
- 日本学生支援機構「家計基準(予約採用)」www.jasso.go.jp
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